横山大観というと私の中では
北斎の次に富士山の人というイメージなんですが、
やはり広告にも富士が。
そういうイメージだったので、
説明文に「朦朧体」と見た時は
「あ!ハチクロで森田君が醤油で龍を描いてたアレか!」みたいな。
今でこそ、その道の第一人者として知られていても
最初は全然評価されなかったんですね・・・。
たしかに初期の頃(明治時代)の作品はバイタリティは伝わって来るものの
試行錯誤しているような感じで感情移入がなかなかできませんでした。
それが大正になって描かれた
「霊峰十趣」の夜、山、春、秋を見た時には
なんて富士山は美しいんだろうと。
それまで見た作品より、とても女性的に見えました。
(購入したポストカード 右上:夜、右下:山、左上:春、左下:秋)
そして圧巻の「生々流転」。40mを超える絵巻には
墨の濃淡と余白で空や山、雨や雪、波が表され
水の一生が描かれています。
大観のこんな言葉が記してありました。
(暗いところでメモしたから間違っていないかな)
「人生のこと 世間のこと 一つとして
生々流転ならざるはない」
人生も世間もすべては絶えず生まれ、育ち、
変化しないものはない、こんな感じの意味になるでしょうか。
スケールが違うなぁ。もうぜひぜひ実物を見ていただきたいです!
初日に見に行きましたが平日ということもあり
それほど混んでいませんでしたが
土日はそれなりに混むかもしれません。
東京国立近代美術館
会期:2018年4月13日(金)~5月27日(日)
開館時間:10:00~17:00(金・土曜日は20:00まで) *入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし4月30日は開館)入園料:一般1,500円(ぐるっとパスで100円引き)