Art Reportーアート鑑賞録ー

美術館・博物館・ギャラリーでの展示鑑賞録。

絵画史上、最強の美少女がやってきた「ビュールレ・コレクション展」。

「絵画史上、最強の美少女(センター)」。

 

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このコピー、さすがに盛り過ぎではないですか?って思っていたんですが
やっぱり美少女でしたねぇ。
いや、決して絶世の美女とか
そういうのではないと思うのですが
上品な佇まいや教養、少女特有の気の強さに儚さなどが
ここに凝縮されていて芦田愛菜ちゃんを連想しました。

そしてこのモデルさん、僅か8歳だそうですよ!
12,3歳くらいかと思って見てました。
自分の8歳を思い起こしてみましょう。。。ないな。。。
なんですかね、この違いは。

まだ見に行っていない人にはネタバレになってしまい申し訳ないですが、
いくつか気になった作品のポストカードを
購入したのでご紹介。

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最強の美少女であるルノワールの「可愛いイレーヌ」と
カミーユ・コローの「読書する少女」。
イレーヌは裕福な家庭の娘さんでしたが
読書している少女はそうでもなさそうです。
そして色使いのせいか孤独すら感じます。
没頭している姿は孤独に見えるのかもしれません。

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こちらは実は同じ聖堂を描いているんですが、
描く人の手法や構図で全く別のもののようです。
上:アントーニオ・カナール 下:ポール・シニャック
いずれもヴェネツィアのサンタマリア・デッラ・サルーテ聖堂。
私個人としてはカナールのパキッとした描写の方が好きかなぁ。

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まるで同じ人が描いたようですが、別人です。
左:エドゥアール・マネ  右:クロード・モネ
マネの絵の方が先に描かれています。
(マネの方が8歳年上でモネの名が知られる頃にはすでに有名な画家でした)
並んで展示されていたわけではないのですが
連作?と思ってしまうくらいに似ているなと。
作家名隠したらきっとわかりません。


他にも有名な作品ではセザンヌの「赤いチョッキの少年」、
モネの「睡蓮の池」が展示されています。
赤いチョッキの少年はじーっと見てたら菅田将暉に見えてきました。
睡蓮は唯一写真撮影OKでしたが、
あまりに人が多かったので撮らずに目に焼き付けたつもり。

他にも印象に残った絵はありましたが
長くなりそうなので
その辺りはまた日を改めて書く機会があれば。

しかしビュールレさん、これが全部個人1人の
コレクションってどれだけお金持ちなんだろう。。。
美術に詳しくなくても聞いたことのある作家名や
何かしらで見たことのある作品がたくさん。
これもビュールレさんが?!って驚きます。

ただ2008年に4点が盗難にあい(あとで無事に戻っています)、
それ以来、一般公開が規制され、
2020年には一括してチューリヒ美術館に移管されてしまうそうです。
そのためビュールレさんのコレクションとしての展示は最後になるらしく。
残る会期もGWまでとなっているので興味のある方はお見逃しなく!


国立新美術館

会期:2018年2月14日(水) ~ 5月7日(月)
開館時間:午前10時~午後6時 ※入場は閉館の30分前まで
     (毎週金・土曜日、4月28日(土)~5月6日(日)は午後8時まで)
休館日:毎週火曜日(ただし5月1日(火)は除く)
入園料:一般1,600円(ぐるっとパスで100円割引)
交通:東京メトロ千代田線乃木坂駅 青山霊園方面改札 6出口(美術館直結)
   東京メトロ日比谷線六本木駅 4a出口から徒歩約5分
   都営地下鉄大江戸線六本木駅 7出口から徒歩約4分

www.buehrle2018.jp