世界で一、二を争うくらい有名なくま、パディントン。
見ればすぐにわかるキャラクターですが、
子どもが小さい時に絵本で少し読んだくらいで
きちんと読んだ記憶がありませんでした。
自分が子どもの頃はそれほどおなじみと言う感じではなかったし。
それが生誕60周年と聞いてビックリ。そんなにベテランだったんだ!
パディントンの名前の由来、
ペルーから救命ボートでやってきて
迷子になった挙句、着いた先の駅の名前が
ロンドンのパディントン駅だったからというのも初耳でした。
そして何人もの作家さんがパディントンの絵を
描いていたというのにも驚き。
しかも作家全員が1つの描き方に寄せているというわけじゃなくて
それぞれ全然違うんです。
我が家にあったのはジョン ロバンの描くパディントンだったみたい。
その違いを見るだけでも
子どものようにワクワクとした気持ちになりました。
私が1番好みだと思った絵はフレッド バンベリー。
右の2枚のポストカードがフレッド バンベリー作品。
鮮やかすぎず大人っぽいシアンが効いていて
水彩の柔らかな雰囲気が昔のイギリスってこんな感じだったのかしら、と想像してしまいます。
あとアイバー ウッドの4コマ漫画は
ピーナッツのスヌーピーを思い出したなぁ。
ペルーからたった1人でやって来た小さなくまは
ただ庇護されるだけの存在ではなく、
ちゃんと自立心も持っているように感じました。
それはどんな境遇でも自分で考えたことを行動し
生きていくというたくましさ。
会場では作者のマイケル ボンドのインタビューの様子が流れていましたが
その中の話で面白いと思ったのは
年齢設定をしていないということ。
9歳かもしれないし50歳かもしれないし
何歳にもなり得る存在である、と。
設定がないという設定が面白いですよねー。
だからマイケル ボンド自身、
自由にパディントンを動かし続けていられたのかも。
また、今回、図録がいいです!
角丸で装丁もしっかりしています。
お話はもちろん、誕生秘話やそれぞれの作家作品も存分に掲載。
展示を振り返るのにもとてもいい1冊になっていますよ!
小さい頃に読んだことのある人もない人も
あらためて楽しめる展示です。
Bunkamura ザ・ミュージアム
期間:2018年4月28日(土)~ 6月25日(月)
営業時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
休廊: 6/5(火)のみ休館
入館料: 一般1,400円
交通: JR線「渋谷駅」ハチ公口より徒歩7分
東京メトロ銀座線、京王井の頭線「渋谷駅」より徒歩7分
東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」3a出口より徒歩5分