先日「名作誕生」を見に行ったわけですが、
知識不足と言うのでしょうか。
仏教や古典文学、流派であったり
時代ごとの風俗などを知っていたら
もっと楽しめるのかしら、という思いが強くなり。
西洋絵画も前知識があるのとないのとでは
やはり全然違うと実感していたことも相まって
買ってしまいましたよ。『「日本絵画」の見かた』。
西洋絵画や西洋美術史の本はわりあい多く見つけられたのですが、
日本美術関連の本は数が少なくて
私的にわかりやすそうなのがこれ一択でした。
結構、これ見たことあるぞ、とか
まさに「名作誕生」で見たじゃん!っていうのもあり
とっかかりとしては面白いのではないでしょうか。
冒頭でざっと日本美術の特徴が述べられているんですが、
なるほど!と思ったのは
同じ文化や価値観を共有しやすい環境にある
という一文でした。
たしかに島国で単一民族なので
流行るとそれが爆発的に流行る下地みたいなものがありそうです。
一番ウケたのは、ほおづきの擬人化 笑。
本書でも「さすが日本文化」と案内役のお姉さんが
半ば呆れてましたが、西洋美術との一番の違いはココかも。
リアルとデフォルメ、生真面目さとユーモアが
絶妙なバランスで息づいているのが日本美術なのかなーと
読み始めて感じています。
これを読み終わったら仏像の世界にも触れてみたいな。