2022年に彼女を紹介した映画「見えるもの、その先に」を見て以来、
実物を見たかったので待ちに待ったという思いでした。
実物を見たかったので待ちに待ったという思いでした。
↓本展の開催に合わせて再上映している映画館もあるようです。
ちなみに2022年に見た映画では
・霊的世界や神智学の影響(啓示)によって抽象画が描かれた
・抽象絵画で有名なカンディンスキーやモンドリアンよりも早く抽象絵画を描いていたらしい
・それは美術史が書き換わるほどの大きなこと
・簡単に書き換わらないのはそうなると困る人がいる、らしい
というようなことが描かれていた印象です。
「霊的世界」「神智学」といった言葉には
正直胡散臭さみたいなものを感じるので、
そのあたりをもう少し突っ込んで知ることができると良いなぁと思っていました。
正直胡散臭さみたいなものを感じるので、
そのあたりをもう少し突っ込んで知ることができると良いなぁと思っていました。
本展のガイドによると、当時は神とつながるための秘教的思想を持つことや
瞑想や交霊の集まりに参加することは決して珍しいことではなかったそうです。
瞑想や交霊の集まりに参加することは決して珍しいことではなかったそうです。
信仰とは別に、科学の分野でも
実在はするけど目には見えないものの研究などが行われ始めて
アカデミックな現場でも私が思っている以上に
「見えないものの存在」を解き明かそうとすることは身近だったみたい。
実在はするけど目には見えないものの研究などが行われ始めて
アカデミックな現場でも私が思っている以上に
「見えないものの存在」を解き明かそうとすることは身近だったみたい。
ちなみにアフ・クリントはアカデミーで
きちんとした美術教育を受けたほど裕福な家庭の生まれだそうなので
その当時の教養?のひとつだったのかな、なんてことも思いました。
自分は信仰もなく霊的なものを信じているわけでもなく、
雑念が多すぎてとてもじゃないけど瞑想もできないので
彼女がどんなふうに「啓示」を受けるんだろうとか、
何をもって「啓示」とするんだろうとかものすごく不思議です。
きちんとした美術教育を受けたほど裕福な家庭の生まれだそうなので
その当時の教養?のひとつだったのかな、なんてことも思いました。
自分は信仰もなく霊的なものを信じているわけでもなく、
雑念が多すぎてとてもじゃないけど瞑想もできないので
彼女がどんなふうに「啓示」を受けるんだろうとか、
何をもって「啓示」とするんだろうとかものすごく不思議です。
特に「楽園のように美しい10枚の絵画を制作しなさい」という
神の啓示を受けて制作された超大型作品(縦3mあります)「10の最大物」ですが
・どんなふうに彼女の中に啓示が降りてきたのか
・そこから自分の思う楽園のように美しい情景を描き出したのか
・すでに啓示を受けた段階でその楽園が見えたのか
理解するのはとても難しい。
神の啓示を受けて制作された超大型作品(縦3mあります)「10の最大物」ですが
・どんなふうに彼女の中に啓示が降りてきたのか
・そこから自分の思う楽園のように美しい情景を描き出したのか
・すでに啓示を受けた段階でその楽園が見えたのか
理解するのはとても難しい。
けれど表現されたものは非常に心地良く、
生まれて成長し老いて死を迎えてまた生まれて…というような
輪廻転生を表しているようにも見えました
(展示方法にも影響されていると思います)。
生まれて成長し老いて死を迎えてまた生まれて…というような
輪廻転生を表しているようにも見えました
(展示方法にも影響されていると思います)。
生きるうえでは喜びや楽しみだけではなく
悲しみも苦しみも辛さもあるはずなのに
それらの悲壮感はなく、
神から采配された楽園がどんなに美しくて素晴らしいか、
その中で起こる喜びも苦難も結果的には美しく昇華できる
とも言われているようで安心さえも覚えます。
悲しみも苦しみも辛さもあるはずなのに
それらの悲壮感はなく、
神から采配された楽園がどんなに美しくて素晴らしいか、
その中で起こる喜びも苦難も結果的には美しく昇華できる
とも言われているようで安心さえも覚えます。
でも果たしてこれを「抽象画」と位置づけていいのか、とも思いました。
一般的には現実をそのまま表現するのではなく
作家の感受したものや心象が描かれるがゆえに
リアリティのあまりない作品が抽象画というジャンル、と思っていますが
「啓示」を受け、神の遣い手(巫女的な?)としての表現となるならば
何かもっと別の表し方がありそうな…。どうなんでしょうね。
一般的には現実をそのまま表現するのではなく
作家の感受したものや心象が描かれるがゆえに
リアリティのあまりない作品が抽象画というジャンル、と思っていますが
「啓示」を受け、神の遣い手(巫女的な?)としての表現となるならば
何かもっと別の表し方がありそうな…。どうなんでしょうね。
初期作品なども見ることができました。
アフ・クリントの頭の中を驚きとふわふわとした気持ちで
旅したような展示でした。