Art Reportーアート鑑賞録ー

美術館・博物館・ギャラリーでの展示鑑賞録。

ロココ時代から現代までのドレスの変遷「ヨーロピアン・モード」展。

新宿にある文化学園をご存知でしょうか。
服飾系の大学や専門学校など
ファッションの総合教育の学園です。

その文化学園が運営している
文化学園服飾博物館」で開催されているのが
今回見てきた「ヨーロピアン・モード」展です。

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マリー・アントワネットでおなじみのロココ時代から
産業として量産されていくようになった現代までの変遷を
ドレスの展示を通して紹介していました。

やっぱり目を引くのは昔のドレスですよねー。
写真撮影がNGだったのでお見せできないのが残念。

映画「ロミオとジュリエット」で
ジュリエットが着ていたような
ハイウェストのエンスパイアスタイルのドレスが
なんとも可愛らしい。

いわゆる提灯袖が特徴的な
ロマンティックスタイルのドレスは
当時も女子の憧れのドレスではなかったのかなー
と想像できます。

そして何と言っても豪華なロココスタイル。

ローブ・ア・ラ・フランセーズといって
当時の正装として着用されていたそうです。
コルセットできゅうっと躰を締めて
スカートの下にはパニエを履いて
ボリュームを出すやつですね。
生地も仕立ても贅沢!!
まさにこの頃、マリー・アントワネット
ファッションリーダーだったわけです。
宮廷の女性たちがみな真似していたそうですから。

当時の貴族はこういうのを着て優雅に
遊びほうけていたんだなぁなんて
羨ましい限り。(あくまでもイメージです)

今回、ヨーロピアンモードとは別に
越路吹雪さんの衣装も特集として展示されていました。
すごく豪華なイメージがあったんですが、
むしろシンプルなデザインの衣装が多くて意外でした。
ほとんどがイヴ・サンローランニナ・リッチ
オートクチュールだったそうです。

1968年のロングリサイタルで着用されたという
黒のジャンプスーツがすごくカッコ良かったな。

越路さんの衣装の再現のみ撮影が可能でした。

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一つのジャンルに特化した博物館というのも面白いですね!

文化学園服飾博物館

会期:2018年3月11日(日)~5月11日(金)
休館日:日曜日、祝日
開館時間:10時~16時半(5月11日は19:00まで開館、入館は閉館の30分前まで)
入園料:一般500円(ぐるっとパス提示で無料)
交通:JR、小田急線、丸ノ内線大江戸線新宿駅

museum.bunka.ac.jp