Art Reportーアート鑑賞録ー

美術館・博物館・ギャラリーでの展示鑑賞録。

借りて良かった音声ガイド。

実はこれまで美術館や博物館で音声ガイドを借りたことがなかったんです。

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理由は

  • 無料じゃない
  • 落ち着いて作品を見れないような気がする
  • 邪魔くさそう

という感じですかねぇ。

特に無料じゃないのは大きいかなぁ。

入場で1,500円かかってさらに音声ガイドも

となると500円ちょっとプラスされます。

先日のように美術館、博物館のはしごとなると

1日で相当かかってしまうわけです。

それが難点でずっと借りてこなかったんですが、が、が!!

 

ついに先週のプラド展に行った時に借りてしまいましたよ!!!

 

いやー、だってガイドがミッチー、

及川光博さんだったんですもの!

耳元でミッチーが懇切丁寧に解説してくれちゃうわけですよ。

さすがに「ベイベーたち」とは言っていませんでしたが

とても良いお声でした。

 

さて、冗談はさておいて、音声ガイドを借りるメリットとしては

掲示している説明文やステートメントにはない

作品の背景やエピソード、その時代についてや

文化や習慣みたいなものも聞けるところでしょうか。

 

たとえば西洋絵画はキリスト教が下敷きになっていることが多く

この色のマントは何を表して、この花は何を象徴するもの、

この人はいつもこれを持っている、という

決まりごとのようなものがあるのですが、

それはキリスト教を理解していないと

本当の意味がわからないです。

そういうところも解説を聞きながら見ると

感じ方も違ってくるでしょう。

 

 

また、落ち着いて作品を見られないのでは?というのも

まったくの杞憂でした。自分のタイミングで音声を流せるので

まずはじっくり鑑賞してから聞いてみる、

その逆でも良いですよね。

もう一度この説明を聞いてみたいと思ったら

何度でも再生できます。

むしろ音声で聴ける話は見る助けになっていました。

 

邪魔くさいかどうかは、その形態によりますか。

これまで借りたのは、

プラド展の国立西洋美術館

序の舞への系譜の東京藝術大学大学美術館

そして今日、ビュールレ・コレクションの国立新美術館の3館。

西洋美術館と国立新美術館はイヤホン型、ヘッドホン型で

東京藝大は昔の携帯電話のような形でした。

 

いずれも首から下げるのですが、携帯電話型(勝手にこう呼びますが)は

手で持って自分で耳にあてて聴かないといけないので

そこがちょっと面倒です。

このブログを書くようになってメモを取りながら観覧することが多いので

ガイドを持つことで手がふさがってしまうのは割と不便。

なので私はイヤホン型あるいはヘッドホン型を推奨しますが

特にメモは取らないで鑑賞に集中するのであれば

どちらでも気にならないかもしれませんね。

ちなみに操作は、音声ガイドマークの付いた作品の番号を押して

再生ボタンを押せば聴くことができます。

操作方法は多分どれも同じだと思います。

 

費用面でなかなか厳しいところもありますが、

懐が許せば、借りることで

それぞれの作品への理解が深まること間違いなし!です!!